性病治療
大阪市都島区の梅川クリニックでは、尿道炎などの性病に対する専門的治療を行っています。尿道炎などの性病の治療に関しては、治療実績の豊富な泌尿器科専門医によるしっかりとした初期治療が重要です。
患者数の多い男性の性病である、尿道炎とコンジローマについて詳しくご説明いたします。
ご希望の方はお知らせください。
尿道炎
尿道炎の原因は?
クラミジアも淋菌も、性行為(口での行為も含めて)の際に菌が尿道に入って尿道炎に感染します。
クラミジアや淋菌を持っている相手と性行為をすると、必ず感染する訳ではありません。相手が持っているクラミジアも淋菌の種類や量によっては1回では尿道炎に感染しないこともあります。
菌の頻度としては、クラミジア(最も多い)、淋菌(次に多い)などの菌が代表です。
クラミジアや淋菌以外に、その他の一般細菌として腸内細菌(大腸菌、腸球菌など)が感染の原因になります。
さらに通常の検査では確認困難なクラミジアや淋菌以外の菌が潜んでいる場合があります。
どんな症状?
クラミジアや淋菌に感染すると、排尿痛、尿道の違和感、尿道から膿(うみ)が出ます。
膿の色は、黄色、白色、比較的透明など様々です。
膿は尿道からたくさん出ることもあれば、下着に少し付く程度のこともあります。
足の付け根のリンパ節が腫れて痛むこともあります。
クラミジアや淋菌に感染していても、全く症状がないこともあります。
本人がわ分らなくても、セックスパートナーが感染していたり、奥さんが妊婦健診でクラミジア感染を指摘された結果、無症状の方が受診するケースが最近増えています。
- 潜伏期間は?
- 淋菌感染: 3~7日間。比較的早く症状が現れます。
- クラミジア感染: 1〜3週間。症状がないこともあるので感染時期が分からないこともあります。
検査は?
クラミジアも淋菌も、尿の検査で診断できます。
尿道に直接綿棒を入れて検査をすることは、昔のことです。
※現在では行いません。
尿検査
尿中に白血球(炎症細胞)が増えていないかどうか顕微鏡で確認します。
※15分程度で結果が出ます。
尿細菌培養検査
一般細菌・雑菌を調べます。※結果まで4日間かかります。
PCR検査
クラミジア、淋菌のDNAを測定する検査です。
尿で確認でき、感度が非常に高い。※結果は3日で出ます。
クラミジアの血液検査は、今現在の状態の診断の助けにはなりませんのであまりおこないません。
治療は?
クラミジアも淋菌による尿道炎も、治療には抗生物質の内服が重要です。
菌の種類によって抗生物質の種類を使い分けます。
初診時の費用は、保険診療で3000円ほどです。
院外薬局で、薬代は約1200円ほどです。
- 淋菌性尿道炎・クラミジア尿道炎
- 検査結果が確定するまで、まずは優しい内服薬での投薬で治療します。
これで完治しない場合もあるので、先の検査でクラミジアや淋菌の診断が確定したら(クラミジア尿道炎や淋菌性尿道炎が確定したら)、追加で特別な抗生剤を投与することが必要です。まれに点滴での治療が必要な場合もあります。
※泌尿器科専門医による診断・治療が重要です。
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマに対する液体窒素を用いた「いぼ冷凍凝固法」は、診察時間内でいつでも対応可能です。予約は必要ありません。診察の上、そのまま施術いたします。麻酔なしで行いますが、それほど痛くはありません。
コンジローマに対する液体窒素治療の施術費用は、健康保険証をお持ちの3割負担の方で、一回約800円です。 多発している場合は、複数回(3~6回)の治療が必要なことがあります。
尖圭コンジローマは、性行為により感染する性感染症の一つです。
性感染症の中でも、クラミジア感染症、淋菌感染症、性器ヘルペスウイルス感染症に続いて報告が多く、全国で3.9万人の患者がいるといわれています。
他の性感染症と同様に、尖圭コンジローマは10代後半から30代、特に20代に多く見られます。
- 治療には根気が必要
- 尖圭コンジローマは一般に完治するまで3か月程度と長くかかることがあります。
次々と再発することもあるので、根気が必要です。
尖圭コンジローマは男性の場合、症状が無くなってから半年以上新しい症状が見られなければ完治したと考えます。※そのくらいの用心が必要です。
どんな症状?
またこの尖圭コンジローマの原因ウイルスは上皮にのみ感染し、免疫系等に記憶されることは無いことから、完治してもウイルス感染者と接触すれば同じように感染します。
パートナー双方が完治しない限り、尖圭コンジローマの感染を繰り返す結果となります。
コンジローマはウイルスに感染してからすぐにイボができるわけではなく、感染源を特定することが困難な場合もあるようです。
感染経路は、まれにサウナや公衆浴場などからも感染することもあります。
感染しても無症状のまま、1年ほどで自己の免疫力によって自然治癒する場合があります。
必ずしもイボとして出現しない場合もあり、それがまた感染を容易に拡散させる原因でもあります。
潜伏期間は1ヶ月から8ヶ月の長期に渡ることがあり、感染源を特定できないこともしばしばあります。
治療は?
尖圭コンジローマの治療は、薬または、外科的治療が主になります。
外科治療(電気で焼く)は、尖圭コンジローマを物理的に取り除く手術による治療でこれらの外科手術は保険適応にもなっています。
梅川クリニックでは、電気で焼くよりも傷跡が残りにくい液体窒素によるいぼ冷凍凝固法(コンジローマ切除手術)を行っています。
また、尖圭コンジローマが数個程度以上出来ているなど患部が広いと、特に痛みや再発の懸念があります。
目で見える部分は焼いても、尖圭コンジローマはその周囲から再発するのです。
このような場合は、薬での治療が有効です。薬(軟膏)をいぼの周囲にやや広い目に塗ることにより再発を防げるのです。
2007年12月10日には、保険適応の尖圭コンジローマ治療薬としてベセルナクリーム5%(一般名:イミキモド、持田製薬)が発売されました。
持田製薬のベセルナクリームは2007年12月10日に発売された日本初の尖圭コンジローム治療薬です。
ベセルナクリームは塗った部位の自分の免疫力を高める効果があります。
それにより尖圭コンジローマのウイルスの増殖を抑制したり、自分の免疫で尖圭コンジローマのウイルスに感染した皮膚の細胞を壊していくことにより、尖圭コンジローマに感染した細胞(イボ)を消失させる作用があります。
使用上の注意等は、クリニックや薬局説明を聞き、十分に理解してください。
尖圭コンジローマは完治までに2~3か月かかることがある点と、ややきつい薬なので皮膚が荒れることがあり休薬が必要な場合がある点に注意が必要です。
軟膏で治療するか液体窒素で切除するかは、コンジローマの様子を見せて頂いたうえで相談させていただきます。
コンジローマを液体窒素で切除する治療も保険適応があり、一回あたり800~1000円程度です。2週間ごとに数回(1~4回程度)の治療を必要とする場合が多いです。
病状や治療経過によっては、液体窒素以外の治療(電機やレーザーなどによる切除)が必要な場合があります。この場合は他の病院などを紹介することがあります。