クラミジアでも淋菌でもない尿道炎の原因菌

性感染症(STD)は、性行為の経験がある方であればだれでも感染する可能性のある病気です。
マイコプラズマ(マイコプラズマ・ジェニタリウム マイコプラズマ・ホミニス)・
ウレアプラズマ(ウレアプラズマ・ウレアリチカム・ウレアプラズマ・パルバム)は、
クラミジアや淋菌に次いで尿道炎(尿道炎・子宮頸管炎)の原因菌として近年注目を集めています。
尿道炎の20%程がマイコプラズマ・ウレアプラズマが原因だと言われており、
今まで原因が分からなかった尿道炎の原因菌が検査で分かるようになりました。
原因菌がわかれば早期に適切な治療を行うことができ、体への負担を最小限に抑えられます。

長引く原因不明の尿道炎の正体

マイコプラズマ・ウレアプラズマは、クラミジアや淋菌に次いで尿道(膣)炎の原因菌として近年注目を集めています。尿道炎とは、尿道に微生物や菌が感染して炎症が起こる疾患です。
主な原因はクラミジアや淋菌によるもので尿道炎の約70%を占め、それ以外の病原菌により引き起こされた尿道炎を非クラミジア非淋菌性尿道炎と呼んでいます。これまでは原因の特定が困難でしたが、今ではこの約20%がマイコプラズマ・ウレアプラズマ感染といわれています。

症状は無症状

クラミジア感染症に近い症状がでますが軽度でクラミジア感染と同様に気が付かないことが多いです。
男性は、陰部(ペニス)に不快感やかゆみがでることもあるので女性よりも感染に気づく機会があります女性は、感染しても通常は無症状で検査をして初めて感染に気づく方がほとんどです。また感染部位が膣内部であることから、症状が出たとしてもおりものの量が少し増える・軽いかゆみがでる程度で異常と感じることが少なく、放置してしまう原因になっています。
放置すると病気が進行して卵管炎・腹膜炎・子宮外妊娠・不妊症の原因にもなることもあります。

マイコプラズマ・ウレアプラズマとは、性行為(セックス、オーラルセックス、アナルセックス、キス)を感染経路とする性感染症のひとつです。

男性は尿道・のど、女性は膣・のどに感染します。

2012年から日本でも検査が可能になったため、知名度は低いですが、検査を行うと

クラミジアや淋病の感染率と同じように高い確率で感染が認められています。

マイコプラズマ肺炎は飛沫感染(咳やくしゃみが原因となる感染)しますが、性病のマイコプラズマは 飛沫感染せず主に性行為によって感染します。

また、キスだけでも感染の可能性があります。

2種類のマイコプラズマ、2種類のウレアプラズマをそれぞれ検査します。

2種類のマイコプラズマのうちマイコプラズマ・ジェニタリウムは、
2022年6月から検査が行えるようになりましたが、尿道もしくは膣とのどを同じ月に検査を検査します。

また、マイコプラズマ・ホミニスやウレアプラズマは保険診療では検査することができません。

マイコプラズマ・ウレアプラズマの症状は、

性器のかゆみや異臭、尿道痛、のどの痛み

といった淋病やクラミジアとよく似たものです。

あまり知られていない病気ということもあり、症状だけを見て淋病やクラミジアの検査をして陰性だったからそのままに…というケースも少なくありませんが

放っておくと悪化、炎症を起こし、不妊の原因

などにつながる可能性があります。

症状:性器の異臭、尿道の違和感や痒み、排尿痛、膿が出る。

クラミジアや淋病とよく似た症状が出ます。あまり知られていない病気ということもあり、症状だけをみてクラミジア・淋病の検査をして、陰性だったからそのままに・・・というケースも少なくありません。
放っておくと悪化、炎症を起こし、不妊の原因などに繋がる可能性があります。
症状が引いた後でも感染が続いていることもあり、治っていないことが多いと言われているため、治っているかどうかの検査が重要となります。

男性:尿検査、うがいの検査
女性:膣分泌物(綿棒での拭い)検査、うがいの検査

感染機会から24時間以上経過で検査可能です。
女性は生理中は検査ができません。生理が終わってからご来院ください。

 

治療方法
抗生剤の服用

※マイコプラズマ・ウレアプラズマにそれぞれ感染している時は別の抗生剤の処方が必要になります。

ぜひ 当院に受診して、検査を受けてくださいね。